“相互扶助の精神”を忘れずに! “健康寿命の延伸”を目指して

一般財団法人
日本老人福祉財団
理事長 夏目 芳宏
日本老人福祉財団は、1973年の創立後、1976年の浜松〈ゆうゆうの里〉から1997年の京都〈ゆうゆうの里〉まで、全国7カ所で介護付き有料老人ホーム〈ゆうゆうの里〉を開設し、運営しています。現在、ご入居者は2,500人を超えております。
私たちが創立以来、大切にしていることの一つに“相互扶助の精神”があります。
相互扶助とは、お互いに助け合うということで、社会保障の軸になる考え方ですが、様々な社会情勢の変化により、社会全体が“受益者負担”という個人主義的な考えが濃くなってきたと感じざるを得ません。
〈ゆうゆうの里〉のコミュニティは“ご入居者とご入居者”、“ご入居者と職員”が常に触れ合い、お互いに助け合い、信頼し合うことで成り立っています。
時代は変わっても、〈ゆうゆうの里〉で永久に変わってはいけないものが“相互扶助の精神”だと考えております。
また、ここ数年、〈ゆうゆうの里〉全体での要介護者の割合が減ってきています。
永遠のテーマとして“要介護状態にならない=健康寿命の延伸”が、私たちの介護予防の取り組みにより、効果を現してきています。さらに人工知能も活用してシステム化し、科学的に健康寿命の延伸に取り組み、ご入居者の安心と安全を守り、健全な経営・運営を目指します。
そのために、職員一人ひとりの人間性を大切にし、育成し、組織力を強化してまいります。
“相互扶助の精神”を忘れずに、“健康寿命の延伸”を目指して、私たち財団が提案してきた高齢者コミュニティを進化させていきたいと考えています。