桃山学院大学 社会学部 ソーシャルデザイン学科 杉原久仁子教授からのご依頼で、11月29日、ゲストスピーカーとして「多職種連携」について出張講義を行ってまいりました。
講師は、財団本部 人事部課長の皆川と京都〈ゆうゆうの里〉施設長の京増、同介護保険看護職員主任の篠原、同採用担当主任の阪井の4名で担当いたしました。
受講者は、介護福祉士養成課程に在籍していて、すでに特別養護老人ホームで実習を終えられた10名(4年生1名と3年生9名)の学生です。加えて、杉原教授のご配慮により、同学科に在籍している 当財団内定者(2025年4月採用)のお二人にもご出席いただくことができました。
杉原教授からの「現場の生の声、実際に高齢者福祉の事業所で取り組んでいる多職種連携の様子をぜひ生徒たちに見せて欲しい」というご依頼に応えるべく、講義の構成を考えました。
まずは財団の施設のイメージを持っていただくために、冒頭にて、昨年12月に50周年を迎えた当財団について、また京都〈ゆうゆうの里〉の概要を説明。次いで〈ゆうゆうの里〉における多職種連携の概要の説明を行い、その後に厳選した具体的な実践事例を用いて説明を行いました。該当のご入居者が約10年間の介護期間に、どんな場所と環境で、どのような資源を活用しサポートを受けて過ごされたのかについて、動画も活用しながらリアルに伝わるように工夫いたしました。
印象的だったのは、授業後の感想で受講者の皆さんから「講義、とても良かったです!聴いていてすごくわくわくしました。」「施設の環境と雰囲気がとても好きで、ここで働きたくなり、年をとったら入居したいとさえ思えるような場所でした!」そんな嬉しいコメントをいただけたことでした。杉原教授からも、生徒の皆さんの感想を踏まえて、「自立しておられるからこそ、必要なケア・サポートがあること、その人の人生に多職種が関わることの重要性について学ばせていただいたようでした。」との言葉を頂くことができたのも、大変ありがたいことでした。
今回の講義から、多職種連携の意義やそれを進めるうえで必要なこと、また高齢者の生活の質を高めるための支援の在り方について感じ取ってくださり、生徒の皆さんのリアルな学びに繋がっていれば幸いです。
今回のような活動を通じて、学生の皆さんに高齢者福祉業界に関心を持っていただき、一人でも多くの方がこの業界を志望するきっかけとなりますように、これからも、日本老人福祉財団では、介護・福祉の理解を深める取組みや地域貢献事業を大切に、福祉職場からの魅力発信に力を入れて取り組んでまいりたいと思います。